2日目の宮古島の観光を終えて、ホテルの部屋に戻った私たち。
部屋には、専務・常務・豊島副本部長・臼井部長他数名が集まり多少のお酒を嗜みながら、夕食の時間を待っていた。
『そろそろ、ドッキリの打ち合わせをしよう!』
と主役の大阪の秀さんを部屋に呼んだ。
念入りに、打ち合わせをする。
『夕食会の最後に「かりゆし」、持ってきているか?の確認をしますから、手を挙げないでくださいね!そして、私がそれついて責めますから、それに切れてお店から出てってください!そして、しばらくたったら、門倉専務が持ってきた「かりゆし」を着て戻って来てください!』
『切れる時の演技は、出来るだけ大阪弁の汚い言葉にしてください!』
『かりゆしで戻ってきたときは、ドッキリ成功の紙を持ってきてください!その時は、テレビのドッキリの時に流れる 『タッタター』 の音楽を流しますから!』
等と打ち合わせをして、同室の人に気が付かれないように早めに部屋に戻ってもらった。
念入りに仕込みをしておこうと、真面目で正義感が強そうなイメージのFさんと突っ込み力がありそうなMさんと云う二人の女子社員に、このドッキリの成功を確実にする為に助演を頼むことにした。
部屋に呼んだ二人に、
『なんで呼ばれたか?わかる?』
と聞くと、
『ドッキリですか?』
と即答された!(笑)
まあ、普段の我々を知っているから仕方がない!
一連の秀さんの演技の内容を伝え、
『秀さんが、出て行った後に、二人が俺に向かって、「社長が間違ってます!」的な感じで俺に文句を言って来てよ!そしたら、俺も言い返すから、適度な言い合いをするって感じで!お願いね!』
と打ち合わせを終えた。
あとは、本番だ!
つづく