数か月前のある時、つくったばかりのスーツをクリーニングに出したのさ。
そして、スーツが戻ってきたのだ。
気になっていたのでズボンをチェックすると、そしたら、やっぱりズボンの金閣寺と水戸黄門さんの間が擦れて破けている訳よ。
『ふざけんなよ、あのクリーニング屋さん！』
とケツの破れの原因は、今出しているクリーニング屋のせいだと、確信に変わった訳さ。
でもね、子供の頃に親父がやっていたクリーニングの店に取り次ぎだったけど、お客様に文句を言われていた父をみた時に悲しい気持ちを持ったのを思い出したから、クリーニング屋さんにクレームを言うのを辞めたのだ。
でも当然それ以降は、また妻に任せて別のクリーニング屋さんに出すようになったのだ。
一瞬、クレームを言う為にこのズボンを取っておこうと思っていたので、家のクローゼットに取ってあった訳さ。
でも、当然にそんな事、忘れている訳よ。
普段は、すぐにそんなズボン捨てるのに、その時は、クレームしようととっといた訳で、完全に忘れているのよ。
先日の金曜日の事。
私は普段家に帰ると、スーツを上下当然にハンガーに掛けておく訳さ。
でも、前日の木曜日に家に帰ってきた時に多分暑くて車の中で、上のスーツを車に置いて家に帰ったのよ。
完全に無意識に。
当然、ズボンだけをクローゼットに掛けていたのさ。
この間の金曜日は、朝一番で、知人のお父様の葬儀があって礼服で家を出たのだ。
でも葬儀告別式は、午前10時の予定だったけど、私が座長をしている八王子ファッション協議会のクリエイション部会のTシャツデザイン画100選の２次審査で、午前１０時半から会議があったので葬儀の会場に９時頃お伺いをして、告別式に出れない旨を知人に謝り、ご挨拶をさせていただいて御焼香をして告別式が始まる前に失礼をしたのだ。
その際に、前日に無意識に車に置いていた上着のスーツがある事に気が付いたのだ。
『あ～！昨日上着そのままだったんだ。』
と、私の頭の中にしっかりとインプットされてしまった訳よ。
一旦家に帰り、クローゼットにあるズボンを履いて急いで家を出たのだ。
そして、クリエイション部会の行われる八王子の商工会議所に向かったのだ。
車には、前日置いていた上着のスーツがあった訳だ。
車を停めて、上着を取り、会議に出席をしたのだ。
会議を終え、午後の０時３０分から京王プラザ八王子で行われる東京八王子西ロータリークラブの例会に出席をし、当然に上着を着て出席をしていた訳。
その後、会社に戻り業務を行い、午後３時に来ていただいた銀行さんの対応をさせて頂いていたのさ。
１時間程お話をして、銀行の方々をお送りしようと応接のソファを立った時に、
『あれ、スーツの上下の色違わない？』
って気が付いたのだ。
つづく