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大喪の礼の時のお話 その後

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2008年4月21日ブログ~

会社をはじめた2,3年は暴走族がつくった会社とか言われ興味本位の人などからは面白がられたが、当然に一般の人たちからは眉をひそめられた。

会社をマンションの1室から、西八王子駅前に移転すると同時に、従業員も元々の知り合いを採用するのではなく、一般募集をするようになると自然にいわゆる普通の会社になってきた。(何か表現がおかしいけれど‘笑)

今から13年くらい前に、現在の京王八王子駅そばに変わった頃には、完全に働く方も立派な経歴の方々が入社をしてくださるようになり、過去の私の経歴を知る従業員も少なくなった。

8年くらい前には、私自身も最年少の商工会議所の議員になり地元径財界の末席ではあるが地元の発展に力を注ぐ立場となった。

そんな中、ある方から八王子警察の懇話会に入会しないかと誘っていただいた。

私自身も是非ということで入会手続きをしたが、しばらくたっても正式の入会の決定の返事が無い。

『おかしいな、こんな事、今まで無いんだけど。』

と私を誘ってくださった役員の方も困惑し


『ちょっと調べてみるから。』


と言われ、しばらく待った。

その方からも連絡がなく、こちらから連絡をすると、申し訳なさそうに


『白柳さん、昔、元気すぎたみたいだね。過去の記録でちょっと入会が難しいらしいんだ。』


との返答であった。

私は久しぶりに暴走族をやっていたこと等思い出し、

『分かりました。』

と答え考えた。

『暴走族を卒業して15年、会社を始めて12年位たち、各種警察関係許認可の免許も取得し、今では、誰も見ていない横断歩道でも絶対に赤では渡らないくらいコンプライスを遵守するようになっているのに、過去の経歴で警察懇話会という警察業務を影ながらサポートするという会に入会出来ない事は残念だし、何より私を紹介してくださった役員の方々などに、過去の私の経歴を知られた上に(別に隠していたわけではないが)懇話会に入れない人間というレッテルを貼られてしまう。

これでは、今会社で一生懸命働いてくれている従業員の方々にも申し訳ない。

何とかしなければ。』


その時ある人の事を思い出した。 

その当時、警察関係の方とは複数お付き合いがあったのだが、何故か例の大喪の礼の時の八王子警察の副署長の顔が浮かんだ。

すぐに警視庁に連絡をし、現在どこに配属されているかを調べた。

中野の警察学校の教養部長をされているのが分かり、すぐに連絡をした。

『八王子の白柳ですが、覚えていらっしゃいますか?』

『おう、覚えているよ!どうしたの?。』

『相談したいことがあってお会いしたいのですが。』

『おう、いいよ。いつでも。』

気軽に返事をいただき、次の日にお会いする約束をした。

中野警察学校に車で着くと門の守衛の警察官が

『どちら様で』

『白柳ですが○○教養部長と約束をさせていただいているのですが。』


するとビシッと敬礼し

『伺っております。お待ちしておりました。どうぞ。』

と敷地内に誘導された。

車を止め、玄関に向かうと、すでに婦人警官がたっており

『白柳様ですね。お待ちしておりました。こちらへどうぞ。』

と建物の中に誘導された。

何か自分が、偉くなったかのような錯覚をしてしまうような、キチットした対応でびっくりした。

教養部長室に入ると12年ぶりにお会いする副署長が笑顔で出迎えて下さった。

ひと通りのご挨拶の後、現在の会社の状況、当時の私を取り上げていただいた雑誌等を見せながら、八王子警察懇話会の件を相談した。

『わかった。』

そう言って副署長はどこかに電話をかけ、一連の話をした後、

最後に

『私が保証人になりますから。』

と言って電話を切った。

そして、私に

『これで大丈夫だから。』

とおしゃった。

数日後、八王子警察の担当から正式に入会が認められた案内があった。

くだんの私を紹介してくださった八王子警察懇話会の役員の方はどうやって了解を取ったのかを大変不思議がっていた。

12年前の出会いのお陰様で社会的にも、暴走族を卒業できたと感じた。

その後、副署長は、中野警察学校の副校長に就任し、その役職を最後に警察を辞められた。

その後、大手航空会社の参与、物流会社の顧問を経て、2年前より弊社の監査役をしていただいている。

大喪の礼の18年後の事だった。

人の縁というのはつくづく不思議なものだ。


イメージ 1


そして、2013年春、監査役は、叙勲を授与された。
 
弊社にとっても初めて経験するとても名誉な素晴らしいことだったのだ。

2019年1月19日現在も弊社の監査役をしていただいている。
 










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