手術の翌日の朝。
ベット上安静とされていたが、朝の検診で4階の耳鼻咽喉科の処置室に車イスで看護師さんに連れて行かれた。
処置室では、鼻に詰められている綿ボールを交換してもらった。
心なしか綿ボールを交換したら鼻の穴の辺りの痛みが少しだが、和らいだ。
『白柳さん、順調ですよ!血の量もこんな感じなら、1週間くらいで良くなると思いますよ!』
と言われた。
その際に尿道カテーテルも後ですぐに抜くと云うことになったのが嬉しかった。
その後、病室で処置をしてもらい、点滴と心電図だけになって、相当楽になった。
トイレは、看護師に付き添われて歩いてOKとなった。
午後には自分の病室で、また鼻の綿ボールを交換してもらったが、
『あれっ、眉間の痛みは相変わらずだけど、ちょっと鼻の穴の辺りも痛いな~』
と感じたが、我慢出来ないほどではないので、別に看護師さんにも言わなかった。
夜に、寝ている間も血が出て枕やシーツを汚すので、
『自分で交換をするので、綿のボール持ってきてもらって良いですか?』
『はい、わかりました。』
とすぐに綿ボールを持ってきてくれた。
『看護師さん呼んで交換するよりも自分の方が楽だ!』
その日の夜中と朝一番で自分で交換をした。
その頃は、眉間の奥の強い痛みと鼻の穴辺りの痛みを感じていた。
術後2日目の朝9時位に4階の処置室に自分の足で向かった。
古く詰まった綿ボールを取り出し、鼻の穴の中を確認し、また新しい綿ボールを詰めて診察は終わった。
心なしか、鼻の穴辺りの痛みが和らいだ。
あまり、気にもせずにその後も自分で綿ボールを交換しながら、ベットの上で安静状態で過ごしていた。
痛みもあるし、とてもゆっくり読書をしたり、テレビを観たりする気にはなれない。
午後3時くらいになって、夜や夜中に綿ボールが無くなっても困るので、看護師さんに
『すみませんが、綿ボールが3つしか残っていないので、新しいのを持ってきていただけませんか?』
と言うと、すぐに取りに行ってくれた。
数分後、看護師さんが私の部屋に戻って来て、
『3階になかったから、4階に行ってもらってきました!』
と言って新しい綿ボールを持って来てくれた!
『ありがとうございます!』
と答えて受け取ると、看護師さんは忙しそうに部屋を出て行った。
よく見ると今までのものとちょっとケースの色が違う。
『あれ、違うのかな?』
と思いながら、自分のベットの上のテーブルに置いた。
『あれっ?これって綿ボールの大きさ違くない!』
と中の綿ボールを両方とも取り出して並べてみた。
『え~~っ!俺こんなに大きいの鼻の穴に入れてたのかよ!そりゃ、ないよ~!どうりで4階の処置室の後は鼻の穴の辺りが痛くない筈だ!』
看護師さんを呼んで、
『頼むから今度からは常に小さいのにしてください!』
と懇願したのは、言うまでもない。(笑)
夜、一人になり眉間の奥の辺りが痛い中、両方の綿ボールを見ながら、
『ひでえな~。これじゃあ、鼻の穴大きくなっちゃうじゃん!俺は大物演歌歌手か!』
とか、一人でノリ突っ込みをしながら一人大笑いをしていた。
『だってこんな感じだったんだぜ~。』
この右の二つが同時に入っていた訳よ。
この左の二つで良いのに!
『おいおい、右の二つ大き過ぎない!』
とか一人突っ込みをしながら月曜日まで過ごしていたのだ。
手術をした日を入れた5日目の月曜日の朝の処置室で、やっと鼻の奥の詰め物を取って貰えた。
この詰め物を取るのが痛い痛い!
って感じで過ごした入院生活でした。
ジャンジャン!