この知覧研修2日目の朝はバスで出かけ、67年前に最後の夜を特攻隊員の方々が過ごした林の中の三角兵舎のあった場所を訪れる事から始まる。
肌寒くそして今回は雨の降る中の早朝研修だ。
当時と出来るだけ近い環境で隊員の方々の思いを感じる為だ。
実際には、もっと早い4時位には、特攻隊員の方々は、この兵舎を出て行かれたらしい。
そして、滑走路があった場所に降り立つ。
石碑にかかれている文章を指名されたものが読み上げる。
飛び立った後の目標としてあった貯水塔、猿山を確認をし、当時の隊員さんが最後に観た日本の景色を心に残す。
最後に知覧平和記念会館のある場所に行き、お線香をあげ、三角兵舎を再現をした建物、観音様、護国神社にお祈りを捧げ、最後に鐘を鳴らし皆で平和の誓いをするのだ。
約2時間のこの朝の研修の後に、富屋旅館に戻り朝食を摂り、その後にこの朝の研修を同行し、この知覧での学ぶものを示してくださる現在の富屋旅館の鳥濱初代女将による研修が1時間に亘って行われるのだ。
現在の日本の豊かさと共に失ったものを思い出させてくださる研修だ。
昔の日本人なら誰でも教わった事だ。
人様に迷惑を掛けない。
人の役に立ちなさい。
嘘をつかない。
困った人を助けなさい。
あなたは、家族の為に何をしていますか?
あなたは、友達の為に何をしていますか?
あなたは、会社の為に何をしていますか?
あなたは、地域の為に何をしていますか?
あなたは、日本の為に何をしていますか?
あなたは、世界の為に何をしていますか?
目はあなたの心を映す鏡ですよ。
あなたの目は、ギラギラしていませんか?
あなたの目は、斜に構えていませんか?
67年前に生きたくとも生きる事の出来なかった隊員さん達に向き合って今の自分のしている事をお話できますか?
優しく丁寧に分かり易くお話になる女将さんの声は、皆の心の奥底に届いた筈だ。
素晴らしいこの研修は、参加をしてくれた弊社の皆の心を一つにしてくださった筈なのだ。