『白柳さんのところは、不動産の管理もやっているの?』
『はい。不動産全般やっていますよ!』
『じゃあ、管理料を何%とか取って全部やってくれるの?』
『もちろんです。今度、会社案内などお持ちしますので。』
と会話をしていたところで、キャッシュコーナーに並んでいた金八先生に出ていて初めのシリーズでは国語の先生で最後の方では、少しふくよかになって教頭や校長せんせいの役をしていた女性の役者がいるが、そんな感じの60歳前後のおば様が、
『あんたたち、うるさいのよ!みんな静かにこうして並んでいるのに何してんのよ!』
と私達の声の3倍位大きな声で怒鳴ってきた。
私とその知り合いの人は、お互いに
『えっ!』
『えっ!』
『俺たち?何で怒られてんの?』と云う顔になり、二人で顔を見合わせて鳩が豆鉄砲を喰らったかのような状態になった。
すると、そのオバサンは私達に近寄ってきて
『全く非常識なんだから!』
と大声で怒鳴ってくる。
私は、あまりの突然の攻撃に心では正直納得していなかったが、ここで揉めても仕方ないと思い、
『すみませんでした。』
と言葉を発した。
知り合いの方も、同じように思ったようで納得した顔はしていなかったが、小さな声で、
『すみませんでした。社長ごめんね!迷惑かけて。』
とそのオバサンに言葉を掛けたあと私に声を掛けた事を謝ってきた。
目を合わせながら、
『いやいやとんでもありません。』
とまた、怒鳴られるかもしれないので小声で返した。
すると、そのオバサンは私に近づき
『名前なんていうの!苦情言ってやる。』
と私の首から掛けている名札をグイッとつかみとろうとしてきた。
私が名札を手に取り見せようとすると、
『ちゃんと見せなさいよ!』
と大声で怒鳴りながら名札を無理やり掴んで自分の目の前に持っていった。
名前を確認をしたのか、
『フンっ!』
と180度体の向きを変えて、またキャッシュコーナーの方へ歩いて行った。
私もその姿を追いかけながら、ちょうど番号札を呼ばれたので書き終わっていた預け証とお金を窓口に渡した。
置いてあるソファに腰掛け待ちながら、今の出来事を振り返った。
『確かに元気よくご挨拶をしていたので、通常の会話より大きな声だったかもしれないな。でも、病院の待合室やお葬式などでない銀行のこのスペースでこんなに怒鳴られる事じゃないよな~~~。銀行のこのパブリックのスペースはしゃべっちゃいけないのかね?』
とまだ並んでいるオバサンに問いかけたいと思う自分の心をコントロールしながら考えていた。
『ここでまた声を掛けてトラブルつくっても仕方ないから止めておこう。別にあのオバサン、ライバルじゃないし。でも誰だか知りたいな。通帳持っているから確認しようかな?』
等と考えていると、そのオバサンはキャッシュコーナーで要件を終えたようで銀行から出て行った。
もうすでに、知り合いの人も銀行を後にしていなかった。
この間、10人位の人が銀行内に居たが、誰一人しゃべる人はいなかったのだ。(笑)
私も名前を呼ばれたので窓口むかった。その時は行内に私一人だった。
窓口の女性に
『そんなにさっき大きな声だったですか?』
『いえ、そんなことないですよ。いろんな方がいますのですみませんでした。』
『いえいえ、あなたは何も悪くないですから!』
と答え、キャッシュコーナーに向かった。
そこで、
『でも、納得いかね~~~。何だあの切れ方。』
などと考えながら振り込みをして銀行を出て会社に戻ったのだ。
すると、会社に戻ってみるとなんと通帳をキャシューコーナーに忘れてきた事に気が付いたのだ。
『自分に起る全ての出来事は、何か意味がある。』
と私は常に考えるようにしているのだが、今回の件も
『どんなにイライラして考え事していても、冷静にと云う事か?それで通帳を忘れさせて神様は教えてくださったのかな。まあそうやって終わっておこう。』
と考えをまとめたのだが、こうしてブログに書いてしまったのだ。
ちなみに通帳は無事に戻ってきたのだ。
『素直にそのおば様の忠告を受け止めるべきだ!自分で気が付いていないだけで大きな声だったんじゃないの!銀行の窓口の人は気を遣っただけでしょ。このバカ!』
と私に対して不満がある方もいるとは思いますが、これだけは言いたい!
『間違いなく、あのオバサンの方が声がデカかったぞ~~~~。』
と云う事でこのお話は終了する予定でした。
が今日の夕方に偶然この時の知り合いにあったのだ(笑)。
『この間は、すみませんでした。』
『イヤイヤ凄かったね。世の中には、オカシイのがいるから!』
『こんど、パンフレット持っていきます。』
と会話をしたのだ。
チャンチャン!
私の名札には、会社名と名前が書いてあるのだ。
株式会社エイト
代表取締役 白柳雅文
と、あのオバサンが検索してこのブログを観たら・・・・・・・・・・。