3日目の最終日は、ホテルを午前7時に出てSAJファームの視察と夢追う子供たちの家(以下孤児院と云う)に向かった。
まずホテルから約2時間を掛けて、SAJファームに向かった。
このファームは、カンボジアの雇用をつくるためにSAJが開設した農場だ。
私は、4回目の視察だ。
6年3か月前に初めて来た頃は、この広大な敷地の整備もまだまだだったが、今は、かなり整備もされた。
レモングラスのや孤児院で食する分のお米を耕作している。
『このカンボジアの中でも赤土で農作物に向いてない土地柄だったこのファームを良くぞここまでの農地にしたなぁ~』
と視察の度に感じるのだ。
ここで、出来たレモングラスの製品は、私のTHE GRAND HILLS Hachiouji Clubに置くことになったのだ。
ファームの視察を終えて、約2時間の道のり掛けて孤児院に向かった、筈だった!
ファームを出て幹線道路に出てすぐに、私たちの乗っていたワゴン車が
『バンッ!』
と凄い音が、車の下の方でなった。
『なんだなんだ!』
と車を停めて確認をすると、シャフトが折れてしまっていた。
トラブルだ。
たまたま、もう一台、通訳の人や私たちの荷物を載せた車がホテルを1時間遅れで、孤児院に向かっていたので、その車に乗り換えて、孤児院に向かったのだ。
不幸中の幸いだ。
ロスタイム30分位だったと思う
孤児院に近づくと、園の前に子供たちが迎えてくれているのが、見えた!
拍手で迎えてくれる子供たちの中に、ダエンを見つけた。
思わず近づき顔をさすった。
ダエンは、最高の笑顔で迎えてくれた。
ダエンは、大きくなっていた!
その後、園の屋根のあるホールで、子供達へ渡邉美樹会長からの挨拶。
そして、私達ゲストからの挨拶をした。
その際に、子供たちにお土産を渡した。
(上記写真)
今回、旅行鞄3個分の洋服とリックなどを持って行った。
私達からの挨拶が終わると、子供達から現地の舞踊と現地の楽器を使った演奏で、歓迎をしていただいた。(上記写真)
お昼を一緒に食べて、午後の5時まで孤児院で子供達と触れ合った。
ダエンとたくさんお話をしたが、勉強は、クラスで37名中35番目だって!(悲)
『勉強しようね!』
と言うと、ニコッと笑って目を見ないで小さな声で
『はい』
と返事をする。(笑)
そんな繰り返しだった。
サッカーをしたり、部屋を見せてもらったりもした。
洋服も他の子と比べると、整理が出来ていない。(悲)
誰に似たんだか!(笑)
全く私のようだ。
観察をしているともう一つ気が付くことがあった。
ダエンの着ている服が少し他の子より汚れている。
さっき着替えてきたのに、
『あれっ?』
そこで、先生に聞くと、毎日朝起きたら掃除と洗濯をするのが、日課とわかったので、ダエンに
『毎日、洗濯してる?』
と聞くと、笑いながら、目を見ないで、
『1週間に1回か2回だけ洗濯している。力がないから汚れが落ちない!』
なんて、ほざいた。(笑)
『明日からは、毎日洗濯やるんだよ!』
と指切りげんまんをした。
渡邉美樹会長にもチクって、渡邉会長にもダエンと指切りげんまんをしていただいた。(笑)
先生や他の園児に最後の挨拶で
『明日から毎日洗濯する約束したので皆さんダエンを見張ってください!』
と頼んだのだ。
果たして、やれるかどうか?(笑)
そんな孤児院での時間もあっという間に5時になった。
最後にホールで、子供たちが日本語で、中島みゆきさんの『時代』を唄ってくれた。
思わず涙が溢れるが、ごまかした。(笑)
私たちが帰る時、ダエンは(写真左)もちろんだが、小さな子供たちが纏わり懐いてくる。
本当に可愛い子供達だ。
私に、小さなお花を持ってきてくれる子供もいる。
本当に素敵な出会いだ。
私は、いつもこの孤児院を出る時に、心豊かな気持ちにしていただいている。
私たちが支援をさせていただいていると云うかたちだが、実際には、園児たちから元気をもらい、SAJの現地の職員の方々の頑張りに感謝をし、この機会をつくってくださる渡邉美樹会長を初めとするSAJの全ての人に感謝を感じる場面なのだ。
特に、現地に赴いて2年半になる平江副園長、1年目の小笠原さん達の日本女性の方々の頑張りは、同じ日本人として誇りに思うのだ。
こういう活動をすると、偽善者だとか?揶揄する人もたくさんいる。
私もそのようなことを耳にすることもある。
そんな事は、どうでも良いと思える別れを毎回させていただけていることに感謝なのだ。
全ての国の全ての人を援助することなど出来るわけない。
皆がこだわる国でそしてやり方で、出来る人が出来る範囲でやることが大事だなぁ~と改めて思うのだ。
カンボジアの孤児院は、いろんな事を学ばせてくれる。