先日の10日悲しいお別れ会が行われた。
今年の1月28日にお亡くなりになったセキュリオン・24株式会社
の田中睦男会長のお別れ会だ。
千代田区丸の内のパレスホテルで行われた。
生のバイオリンの演奏でカーペンターズの楽曲が流れ、田中会長のお洒落な雰囲気が感じられる素敵なお別れ会だった。
田中会長には、弊社は本当にお世話になった。
私や梅田常務は本当にご指導をいただいた。
一緒にある案件の指定管理者の応募もさせて頂くほど信頼をしていただいた。
長野から東京に出てきて一代であれだけの会社にされた方で人間的に大変魅力の有る方だった。
私も大好きで尊敬する経営者だった。
警備業を立ち上げてすぐの頃に、イトーヨーカドーの警備のお仕事を始めて、要求されていること以上の気配りをされる田中会長に感心をして当時のイトーヨーカドーの担当の方が、推薦をしてこの地域の全ての店舗を任せられることになったそうだ。
もちろん、お話をいただいた時には田中会長は、
『まだ、そのような大仕事を任していただけるような会社ではない。』
とお断りをされたのだそうだが、結果的に全ての店舗を任せられることになったそうだ。
このお別れ会では、お別れの弔辞を萩生田光一官房副長官を始め数名の方がされた。
株式会社三越伊勢丹ホールディングスの大西洋代表取締役、すかいら~く創業者の一人であり、現在、株式会社ヴィア・ホールディングス横川紀夫代表取締役会長、元NHKアナウンサーの松平定知さんなどがお別れの言葉を田中会長に捧げられた。
どの方のお話も田中会長のお人柄を感じさせるとても愛情のこもった送る言葉だったが、その中でも三越伊勢丹ホールディングスの大西洋代表取締役のお話が大変印象に残った。
一部の内容をご紹介を致します。
『東日本大震災の際に、新宿伊勢丹の警備・駐車場管理をセキュリオンさんにお任せをしていたが、家に帰れなくなられた方々が200名くらいいらっしゃった。
駐車場いるその方々に対して、田中会長からセキュリオンさんの従事者に指示が出て、食べるものを提供をしてくださった。震災後どれだけお礼のご連絡が来たかわかないほどだった。また、駐車場から車を出せなかったお客様の為に、お車に何かあってはいけないと、24時間車もしっかり管理をしてくださった。全て、私共からの指示ではなく、田中会長さんが自主的に対応してくださったと後から聞いて、本当に感謝をした。』
と云う内容のお話だった。
正に、田中会長のお人柄を象徴されているお話だと感じた。
いろいろと、ご指導をいただいた田中会長だが、この最後のお別れ会でもこのように経営者としての正しい行いの考えを教わった。
本当にお別れは寂しいし悲しいですが、田中会長に出会えましたことを心の底から幸せに思っています。
『田中会長、今までご指導本当にありがとうございました。天国でゆっくりおやすみください。また、お目にかかれる事を楽しみにしています。その時は、また御指導をよろしくお願いいたします。では、その時まで、さようなら。』